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この写真は七月工房の玄関のアプローチです。古い民家を改築して事務所にしています。東京の代々木駅から程近い場所ですがこんな静かな別世界があります。
by sitigatu_atelier
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4月 再生の春へ
3月11日から、ほぼひと月の時間がたちました。
その間、そして今もなお膨らみつづける未曾有の被害を前にして、
言葉を失います。

私達のこの事務所は古い木造2階建てで、おまけに道路から
2Mほど上がったがけ際に建っているので限りなく地震には
弱いのですが、大きくゆれたものの棚から本や物が少し落ちた
程度ですみました。
しかしその時から刻々と報道され、明らかになる信じられない
実態や状況に、強い「ゆさぶり」をかけられ続けています。
東京都の窓口に支援物資(紙おむつ)を提出、義援金の振込、
家屋の被害状態を調査するための建築士派遣の申し込みなど、
とりあえず出来ることをやり、情報を収集し、仲間に伝えられる
ことを発信して、あっというまに3月が終わりました。

4月に入って、中断していた「土浦の家」の現場が再開されました。
しかし、合板類や設備機器など予定していた材料の搬入の
メドがたたず、その対処や、電力に大きく依存していた設備計画の
見直しを迫られています。また年度末に締め切りだった公共事業の
まとめの作業が今月にずれこんで、まだ終わらずにいます。

再建、復興、再生‥ 
そんな言葉が実感できる状況を一刻もはやく作らなくてはいけない、
そのために何が出来るのだろう。どう動けばいいのだろう。
日々の仕事に追われながら、躊躇と戸惑いの毎日が続いています。


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支援物資を届けに都庁へ。

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現場が再開した「土浦の家」。
仕上げや設備について再検討中。

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Top▲ | # by sitigatu_atelier | 2011-04-08 15:05
「土浦の家」上棟
立春が過ぎて少し寒さもゆるんできた感じがします。

そんな中、年明けから着工した「土浦の家」が
先日、上棟しました。昨年の夏から設計が始まり、
打合せを重ね、たくさんの模型やスケッチでスタディを
進めて練り上げてきた案が、実際に建ち上がり、
その姿を目の前にすると心が高ぶります。
そしてこれから実際の架構体の中に身をおいて、納まりや仕上、
とりあいについて、まったなしの検証作業が続いてゆきます。

ところで東京は、このところ二度も雪が降りましたが、
例年にない大雪の青森で、住宅の計画を進めています。
雪おろしや除雪が大きな課題だとつくづく感じます。
屋根や軒先まわりの形状、建物周囲の扱い、開口部、
断熱や室内環境などなど、ひとつひとつ丁寧に解いてゆく
作業が続いています。

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昨日、埼玉県の見沼田んぼに行ってきました。夏にはホタルが飛び交う見沼代用水沿いにも、どこか春の気配が感じられました。

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Top▲ | # by sitigatu_atelier | 2011-02-18 16:34 | WORKS
2011年 新春
新しい年を迎えてはや半月がたちました。今年もよろしくお願いいたします。

一昨日の15日、汐留ミュージアムで「白井晟一展」を見ました。
何よりも精緻な図面に感動。目地や寸法線にいたるまで一本一本、
計算され、心をこめて鉛筆やインクで描かれた図面にくぎづけになりました。
その緊張感にしばし動けないくらいでした。
佐世保の親和銀行、渋谷の松濤美術館、浅草善勝寺、飯倉ノアビル、
そして雄勝町役場、松井田町役場など、若い時に見た作品群に、
建築を初めたばかりの自分が重なりました。

そして今日1月17日で「阪神大震災」から16年がたちました。
あの時の衝撃や無力感がよみがえります。
時の流れは速く、日常の雑事に追われて、いろいろなものをおき去りにして
ゆきますが、初心を忘れず今年も建築の道を進んでゆきたいと思っています。


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「土浦の家」が着工。
現場通いのたびに見る筑波山に
心が癒されます。


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昨日訪れた安房鴨川にて。
古い集落をぬけると外房の海の大パノラマ。
このドラマチックな展開に感激。


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Top▲ | # by sitigatu_atelier | 2011-01-17 17:36
2010年 師走
あわただしく毎日を過ごして、気がつけば今年もあとわずか。
沢山の日本の美しい風景に触れた一年でした。
先日はさいたま市の中央に位置する「見沼田んぼ」に行ってきました。
江戸初期から水田地帯として開拓され現在では貴重な緑地空間として市民から
親しまれています。
用水路や溜井、通船堀など江戸時代の土木技術のレベルの高さに驚かされます。
そして、こののびやかで気持ちよい緑地が、いつまでも在り続けることを願って
やみません。

年末から「土浦の家2期工事」が始まりました。5年前に竣工した住宅の増築です。
「寄添う」をキーワードに来年6月の完成まで現場通いが続きます。
来年も住む人、そして、環境に心地よい空間をつくり、守り、育てる活動が続きます。
どうぞ良い年をお迎えください。

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初冬の「見沼田んぼ」。見渡す限りの緑地。澄んだ光に心が洗われるよう。

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「土浦の家」左側のガレージ部に新しい住まいが「寄添うように」建てられる。
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Top▲ | # by sitigatu_atelier | 2010-12-27 14:06
晩秋の山里にひたる
先日、新潟県山古志村、村上市、そして山形県鶴岡市と、日本海沿いの
村や街を駆け足でまわってきました。

晩秋の山里の風景はどこも美しく、また街のあちらこちらに見られた
架け終えたばかりの樹木の「雪つり」や、時おり吹き荒れる冷たい風雨に
これから来る長く厳しい冬を感じました。


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           6年前の「中越地震」が嘘のような美しい晩秋の山古志村


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村の景観にしっとりと
なじむ震災復興住宅
(設計:アルセッド建築研究所)


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城跡にひっそりと埋もれるように
建つ鶴岡市立藤沢周平記念館 
(設計:設計・計画高谷時彦事務所)


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鶴岡市内に建つ木造三階建て。
このような古い建物を 再生活用して
「やわらかなまちづくり」を期待したい。

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Top▲ | # by sitigatu_atelier | 2010-11-18 13:23
六合村の古民家
酷暑の夏から一転、肌寒いくらいの秋雨が毎日続いています。
早くスカッとした秋空を見たいものです。

先日、群馬県吾妻郡六合村(くにむら)へ行ってきました。草津温泉の近く、
人口1600人程の山間の集落で、そこにある築120年の民家に一泊しました。
建坪50坪の総2階建てで、以前養蚕を営んでいた面影が小屋裏に残ります。
40cm角もある大黒柱や、継横に架かる大梁がつくるダイナミックなフレームと
繊細な建具との対比が見事です。
今は住む人がいませんが、土間部分を改装して水場にしたり、隣接する納屋や
蔵も屋根を葺き替えたりしてなんとか荒廃をくい止めています。

この民家を再生したい、資料館的に残すのではなく、いきいきと使うことで
この貴重な「日本の民家」を次の世代につないでゆきたいとその方策を模索
しているのです。

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  集落を流れる白砂川にかかる
  明治34年製の鉄橋。当初は、
  前橋市と渋川市の境の利根川
  に架橋されたが昭和34年に
  ここに架け代えられました。

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Top▲ | # by sitigatu_atelier | 2010-09-28 13:14
うれしい再会
立秋もとっくに過ぎたというのに、秋の気配が微塵も感じられません。
今年は何と暑い夏なのでしょう。
あまり暑いと稲穂もかえって固くなるそうです。

そんな中、先日うれしい連絡をいただきました。
5年前に設計監理した「土浦の家」のご夫婦から、増築の設計依頼でした。
ということで、先週久しぶりに「土浦の家」を訪れました。
通いなれた「現場」への道、そして目的地に近づくにつれ、
ワクワク・ドキドキした緊張感が僕の身体をつつみました。
そして4年ぶりの再会。
その姿は竣工当時よりも深みを増し、美しく経年変化していました。
ほとんど全てをムクの木材や土壁で仕上げた室内は気持ち良く落ち着いて、
一室空間の広間は、この酷暑も気にならないほど居心地のよいものでした。
ご家族との4年ぶりの再会もまた楽しく、あっという間に時間が経ちました。

今回の増築は、構造や設備に神経を使いながら、
何より「住まい勝手に違和感がなく、以前よりも生活行為の領域や
可能性を広げること」を目的として進めてゆきたいと思っています。
ご家族にとって、そして地域の景観にも貢献できるすまいを目指して、
4年ぶりの土浦通いが始まります。

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Top▲ | # by sitigatu_atelier | 2010-08-25 16:02 | WORKS
「介護の家」 完成
7月末の猛暑の中、引越が無事完了し、いよいよ「介護の家」での生活が
始まりました。

昨年の11月に、母親が一人住む母屋を改修、一部解体する工事から始まり、
この母屋に寄添うように息子夫婦が住む新しいすまいが完成した訳です。
母屋と新しいすまいをゆるやかにつないで、母親の認知の症状をみながら、
「つかず離れず」の「介護の家」の生活がいよいよ始まったのでした。

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手前が母親の住む母屋、
正面が息子夫婦の住む新しいすまい。
2つの建物がゆるやかにつながって
「介護の家」が完成しました。

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「介護の家」は密集するまちなかに建つ
「都市の小屋」です。

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2階の夫婦寝室は、1階や母屋と
孤立しないよう、吹抜けと
デッキテラスでつながっています。

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Top▲ | # by sitigatu_atelier | 2010-08-04 16:59 | 介護の家
介護の家  現場報告-11
「介護の家」も今週、役所の完了検査、引渡し、そして、引越しと続きます。

そこで恒例のおひろめ 兼 ワークショップが17日の土曜日に開催されました。
作業内容は、木製建具への蜜蝋ワックスがけ、ヒノキ縁甲板フローリングへの
ひまわり油塗り、 2階テラスの木格子手摺への栗渋+ベンガラ塗り、そして
外部板塀への栗渋塗りです。
梅雨明け当日の強い日差しを浴びながらワイワイと楽しく作業が進み、
総勢15名のパワーで3時間程で無事終了しました。
そして、参加者全員で乾杯したビールの美味しかったこと。
手づくりの料理をいただきながらの楽しい語らいに時のたつのも忘れました。
3月初旬から始まった工事がここに竣工しました。

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Top▲ | # by sitigatu_atelier | 2010-07-20 18:08 | 介護の家
介護の家  現場報告-10
先日、介護の家の足場と仮囲いが撤去され全容が現れました。
はじめて目にする全容に緊張し、感激しました。
プロポーションや色彩、納まり、周辺とのなじみなど、
「イメージ通り」であったか否かが一目でわかるわけですから。

赤と黒のコントランストはイメージ通りでした。
テラス手摺の木格子に塗った赤は栗渋にベンガラを混ぜたものです。
微妙に変化する色を慎重に調合しました。「美しく色あせる」ことをイメージ
しながら刷毛で塗り、布で刷りこむようにふきとるわけですが、これは僕と、
住み手の兄の二人で汗を流しました。
この工程をこれから、あと何回か繰り返して色を安定させようと思っています。

足場がとれると現場はラストスパートです。今週末に木製建具が取りつくと
ほぼ完成です。木部塗装は「栗渋」をはじめ、「蜜蝋」や「ひまわり油」を最後に
仲間と塗ることになっています。終わってからのビールが今から楽しみです。

今、「あじさい」が盛りです。事務所の「がくあじさい」が今年もきれいに咲きました。




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Top▲ | # by sitigatu_atelier | 2010-06-25 18:11 | 介護の家
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